アルコール 覚え方
性質・消火性質・消火乙4

【危険物乙4】アルコール類の覚え方|「メタ・エタ・プロ」のゴロ合わせで秒速暗記!

この記事の要点

  • 対象物質: 試験で問われるアルコール類は炭素数1〜3の3種類のみで、「メタ・エタ・プロ」のリズムで覚えます。
  • 重要数値: 指定数量は「アルコールで酔う(40)」のゴロ合わせで400L、危険等級はⅡとセットで暗記します。
  • 三大性質: 「水に溶ける」「蒸気は空気より重い」「引火点が低い」の3点が、性質を問う問題の核心です。
  • 消火方法: 水に溶ける性質のため、消火には通常の泡消火剤ではなく「耐アルコール泡消火剤」が必須です。

危険物取扱者乙4の試験勉強、順調に進んでいますか?現役講師の私が、多くの受験生がつまずきがちな「アルコール類の覚え方」について、最短でマスターできる方法を解説します。

「性質・消火」の科目では、各危険物の特性を正確に覚えているかが合否を分けます。特にアルコール類は頻出テーマでありながら、他の石油類との違いが曖昧になりやすいポイントです。しかし、これからお伝えする「定義の分解」「ゴロ合わせ」「比較暗記」の3ステップで、あなたの知識は盤石になります。

そもそも乙4で覚えるべき「アルコール類」とは?

まず、試験で問われる「アルコール類」の定義を正確に理解しましょう。消防法では、第4類危険物の中の「アルコール類」を以下のように定めています。

1分子を構成する炭素の原子の数が1個から3個までの飽和一価アルコール(変性アルコールを含む)

この文章を3つのパーツに分解するのが、暗記への近道です。

  1. 炭素の数が1個から3個まで: これが最も重要です。具体的には以下の3つだけを覚えればOKです。

    • 炭素数1: メチルアルコール
    • 炭素数2: エチルアルコール
    • 炭素数3: プロピルアルコール
    • 具体例: 試験では「ブチルアルコール(炭素数4)」が選択肢に混ざり、「アルコール類に該当しないものを選べ」という形でよく出題されます。
  2. 飽和: 炭素と炭素の結びつきが、すべて一本の線(単結合)でできている状態を指します。二重結合などを含む「不飽和アルコール」は対象外です。

  3. 一価: 分子内に、性質を決める重要なパーツであるヒドロキシ基(-OH)が1つだけ含まれるものを指します。

    • 注意点: エチレングリコール(二価)やグリセリン(三価)は、名前に「アルコール」と似た響きがありますが、-OHが複数ある「多価アルコール」なので、消防法上のアルコール類には該当しません。これも頻出のひっかけポイントです。

最速暗記!「メタ・エタ・プロ」のゴロ合わせ術

定義に出てきた3つのアルコールは、名称と炭素数をセットで覚える必要があります。ここで役立つのが、シンプルなゴロ合わせです。

  • C1: メチルアルコール → 「」タボの1丁目
  • C2: エチルアルコール → 「ース」は背番号2
  • C3: プロピルアルコール → 「ロ」レスラー3人組

この「メタ・エタ・プロ」という順番を口ずさんでみてください。自然と炭素数が1, 2, 3と頭に入ってくるはずです。

ちなみに、「エタノール」と「エチルアルコール」は同じものを指します。エチルアルコールとエタノールのは慣用名、エタノールが国際的な化学名(IUPAC名)という違いですが、乙4試験では同一物質として扱って問題ありません。

性質と数値をセットで覚える!比較表で一網打尽

個々の性質をバラバラに覚えるのは非効率です。特に出題されやすいメチルアルコールとエチルアルコールの性質は、下の表のように比較しながら覚えるのが効果的です。

性質項目メチルアルコール (メタノール)エチルアルコール (エタノール)覚え方のポイント・共通点
化学式CH₃OHC₂H₅OHCの数が1個か2個かで見分ける
引火点11℃13℃どちらも常温より低く、極めて燃えやすい
沸点65℃78℃分子が重いエチルアルコールの方が沸点が高い
蒸気比重1.11.6どちらも空気(約1)より重く、低所に滞留する
水溶性よく溶けるよく溶ける水系消火剤が使える根拠になる最重要特性
毒性劇物(失明の危険)飲用可(酒類の主成分)チルは(め)に悪い」と覚える!

この表から、アルコール性質の共通点が見えてきます。

  • 無色透明の液体で、特有の匂いがある。
  • 水に非常によく溶ける(水溶性)。
  • 蒸気は空気より重いため、漏洩すると低い場所に溜まる。
  • 引火点が常温より低いため、常に火気厳禁。

これらの共通点と、毒性の違い(メチルは劇物)を把握しておけば、性質問題のほとんどに対応できます。

指定数量と消火方法|試験で問われる最重要ポイント

最後に、試験で数字が直接問われる「指定数量」と、実務でも重要な「消火方法」を完璧にしましょう。

指定数量と危険等級

アルコール類指定数量と危険等級は、セットで覚えるのが鉄則です。

  • 指定数量: 400L
    • ゴロ合わせ: 「アルコールで酔う(よう=40)、もう一杯」→ 400リットル
  • 危険等級: Ⅱ(2)
    • ゴロ合わせ: 「アルコールと第一石油類は、仲良く二(に)等級」

第一石油類(非水溶性200L / 水溶性400L)と指定数量や危険等級が近いので、混同しないようにゴロ合わせで区別してください。

消火方法

アルコール火災の消火で最も重要なキーワードは「水溶性」です。

  • 最も適している消火剤: 耐アルコール泡消火剤
    • 水に溶ける性質があるため、通常の泡消火剤では泡がすぐに壊されてしまいます。そのため、アルコールに対応した特殊な泡が必要です。
  • 有効な消火方法:
    • 大量の水による冷却・希釈消火
    • 二酸化炭素、ハロゲン化物、粉末(リン酸塩類など)による窒息消火
  • 不適当な消火方法:
    • 棒状の水や棒状の強化液(液面をかき乱し、火災を拡大させる危険があるため)

試験では「アルコール火災に適さない消火方法はどれか」という形式で、選択肢に「通常の泡消火剤」や「棒状の強化液」が入っていることが多いです。

よくあるミス

  • ブチルアルコールをアルコール類だと思ってしまう: 炭素数が4なので、定義から外れます。これは第二石油類です。
  • メチルアルコールの毒性を忘れる: 「メチルは目に悪い」と覚え、飲用できるエチルアルコールと明確に区別してください。
  • 普通の泡消火剤が使えると勘違いする: 「水溶性液体には耐アルコール泡」と必ずセットで覚えましょう。
  • 指定数量を200Lと間違える: 第一石油類(非水溶性)の200Lと混同しがちです。「酔う(40)」のゴロで400Lと確定させましょう。
  • グリセリンもアルコール類に含めてしまう: -OHが3つある三価アルコールのため、乙4のアルコール類には該当しません。

ミニ問題

Q1 / 3

Q1

消防法上の第4類危険物「アルコール類」に該当しないものは、次のうちどれか。

Q2

アルコール類の指定数量と危険等級の組み合わせとして、正しいものはどれか。

Q3

水に溶ける性質を持つアルコール類の火災に、最も適した消火剤は次のうちどれか。

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