第1石油類と第2石油類の違い
危険物乙4危険物乙4乙4

乙4対策|第1石油類と第2石油類の見分け方。引火点21℃の壁と指定数量の暗記術

この記事の要点

  • 引火点21℃の壁第1石油類(21℃未満)と第2石油類(21℃以上)の最大の違いは、引火点が「21℃」を境に分かれるという一点です。
  • 品名と指定数量の暗記ガソリン(第1)や灯油(第2)といった代表的な品名と、水溶性か否かで2倍に変わる指定数量(例:第1非水溶性200L/水溶性400L)を覚えることが試験対策の要です。
  • アルコール類との区別性質が似ていても、アセトンは「第1石油類」、エタノールは「アルコール類」と消防法上の分類が異なるため、ひっかけ問題への対策として区別が重要です。

危険物第4類とは?まずは全体像をつかもう

危険物取扱者乙種第4類(乙4)の試験は、ガソリンスタンドや工場などで扱われる「引火性液体」の専門知識を問うものです。消防法では、危険性を性質ごとに第1類から第6類まで分類しており、乙4が対象とする第4類はすべて「引火性液体」です。

しかし、「引火性液体」と一括りに言っても、その危険性は様々です。真夏のアスファルトの上ですぐに燃え広がるガソリンと、冬場にストーブで使う灯油では、火のつきやすさが全く違いますよね。

この危険性の違いを明確にするため、消防法では第4類をさらに細かく分類しています。その分類の大きな柱となるのが「引火点」です。

分類一覧(危険性が高い順)

  1. 特殊引火物
  2. 第1石油類
  3. アルコール類
  4. 第2石油類
  5. 第3石油類
  6. 第4石油類
  7. 動植物油類

この記事では、特に混同しやすく、試験で狙われやすい「第1石油類」と「第2石油類」の違いに焦点を当てて、得点に直結する知識を整理していきましょう。

最大の違いは「引火点」!21℃の壁を覚えよう

第1石油類と第2石油類を分ける決定的な違いは、**引火点です。引火点とは、「液体が可燃性の蒸気を発生させ、それに火を近づけたときに燃え出す(引火する)最低の温度」**のことです。

この引火点が**21℃**を境に分類が分かれます。

  • 第1石油類: 引火点 < 21℃
  • 第2石油類: 21℃ ≦ 引火点 < 70℃

なぜ「21℃」が基準なのでしょうか。これは、日本の平均的な気温や夏場の気温を考慮した実践的な基準です。引火点が21℃未満ということは、夏場はもちろん、春や秋の過ごしやすい気温でも、常に可燃性蒸気を発生させていることを意味します。つまり、火気があればいつでも爆発的に燃え広がる高いリスクを抱えているのです。代表例がガソリン(引火点-40℃以下)です。

一方、第2石油類の灯油(引火点40℃以上)は、常温(20℃)では引火点に達していないため、マッチの火を近づけてもすぐには燃えません。温められて引火点以上の温度になって初めて危険性が高まります。

この違いをまとめた以下の比較表は、必ず頭に入れておきましょう。

項目第1石油類第2石油類
引火点21℃未満21℃以上70℃未満
危険性非常に高い(常温で常に引火の危険)高い(加熱されると危険)
代表的な品名ガソリン、ベンゼン、トルエン、アセトン灯油、軽油、キシレン、クロロベンゼン、酢酸
指定数量非水溶性: 200L / 水溶性: 400L非水溶性: 1,000L / 水溶性: 2,000L

試験に出る!品名と指定数量の覚え方

引火点の基準を覚えたら、次は具体的な品名と指定数量の暗記に進みます。特に重要なのが、「水溶性」か「非水溶性」かという区別です。

水に溶ける性質を持つ水溶性液体は、火災時に水で希釈して消火できる可能性があるため、水に溶けない非水溶性の液体よりも指定数量が2倍に緩和されています。

【第1石油類】

  • 非水溶性(指定数量: 200L)
    • ガソリン、ベンゼン、トルエン、メチルエチルケトンなど
  • 水溶性(指定数量: 400L)
    • アセトン、ピリジンなど

【第2石油類】

  • 非水溶性(指定数量: 1,000L)
    • 灯油軽油、キシレン、クロロベンゼンなど
  • 水溶性(指定数量: 2,000L)
    • 酢酸(氷酢酸)、ギ酸など

【暗記のポイント】

  1. 代表選手を覚える: まずは太字の品名(ガソリン、アセトン、灯油、軽油、酢酸)の分類と指定数量を完璧にしましょう。
  2. グループで覚える: ベンゼン、トルエン、キシレンは「芳香族炭化水素」の仲間です。ベンゼンとトルエンが第1石油類(非水溶性)、キシレンが第2石油類(非水溶性)とセットで覚えると効率的です。
  3. 語呂合わせを活用する:
    • 第1石油類: 「一石非(いちせきひ)水200、水なら400」
    • 第2石油類: 「二石非(にせきひ)水1,000、水なら2,000」 このようにリズムで覚えるのがおすすめです。

アルコール類との関係性と見分け方

試験では、第1石油類と性質が似ている「アルコール類」とのひっかけ問題が頻出します。

アルコール類とは、1分子を構成する炭素の原子数が1個から3個までの飽和1価アルコールのことです(例: メタノール、エタノール)。これらは引火点が21℃未満で水溶性のため、性質上は第1石油類の水溶性液体(アセトンなど)と非常によく似ています。

しかし、消防法では独立した「アルコール類」として分類され、指定数量も400Lと定められています。

【試験での判断基準】

  • 問題文に「アセトン」とあれば→「第1石油類(水溶性)」
  • 問題文に「エタノール」とあれば→「アルコール類」

この区別を意識しておくだけで、正答率がぐっと上がります。なぜなら、法令の問題で「アセトンはアルコール類に分類される」といった誤った選択肢がよく出題されるからです。

よくあるミス

  • 水溶性と非水溶性の指定数量を逆に覚えてしまい、計算問題で失点する。
  • ガソリンスタンドで身近な灯油や軽油を、危険なイメージから第1石油類と勘違いしてしまう。
  • 「引火点」と「発火点(火がなくても自ら燃え出す温度)」の定義を混同する。
  • アセトン(第1石油類)とメタノール(アルコール類)など、品名と分類の組み合わせを間違える

ミニ問題

Q1 / 3

Q1

消防法における第1石油類と第2石油類の分類基準となる引火点の温度として、正しいものはどれか。

Q2

次の危険物のうち、第2石油類に分類されるものはどれか。

Q3

第1石油類に分類されるアセトン(水溶性)の指定数量として、正しいものはどれか。

5問クイズを解く >

おすすめの学習教材

人気No.14.5

ユーキャン 危険物取扱者講座

初心者でも分かりやすい図解が豊富。合格実績多数。

コスパ良4.0

スタディング 乙4講座

スマホで隙間時間に学習。圧倒的な低価格。

PR

乙4対策を、動画×問題で効率化

講義→練習問題→復習までオンラインで完結。外出先でも学習を止めない。

まずは無料で試す

次にあること

156 いいね2,082 閲覧
3件