ガソリンとは
ガソリンは、私たちの生活に欠かせないエネルギー源の一つです。主に自動車などの内燃機関(エンジン)の燃料として広く利用されています。ガソリンの最大の特徴は、揮発性が非常に高く、引火しやすい点です。これは、ガソリンが常温でも気化しやすく、空気と混ざり合って燃えやすい状態になるためです。
消防法上、ガソリンは**危険物第4類 第1石油類(非水溶性液体)**に分類されます。これは、引火性液体の中でも特に危険度が高いグループに属することを意味します。 第4類は引火性液体を指し、その中でも第1石油類は引火点が特に低い液体を指します。引火点が低いということは、わずかな熱源でも引火する可能性があるため、取り扱いには細心の注意が必要です。
ガソリンは、原油を蒸留して精製されます。原油を加熱し、沸点の違いを利用して様々な成分に分離する過程でガソリンが生成されます。生成されたガソリンは、そのままではエンジンの性能を十分に発揮できないため、オクタン価を向上させるための添加剤が加えられることがあります。オクタン価は、ガソリンの自己着火のしにくさを示す指標で、オクタン価が高いほどノッキング(異常燃焼)を起こしにくくなります。
試験のポイント
乙4試験では、ガソリンに関する以下の点が頻出ポイントとなります。
- 分類: 危険物第4類 第1石油類(非水溶性液体)であること。
- 性状: 揮発性が高く、引火しやすいこと。比重が水より小さいこと。
- 消火方法: 泡消火、粉末消火、二酸化炭素消火が有効。注水消火は禁忌(ガソリンが水に浮いて燃え広がるため)。
- 貯蔵・取扱いの注意点:
- 火気厳禁(当然!)
- 静電気の蓄積防止(アース接続など)
- 密閉された場所での作業は換気を徹底
- 直射日光を避け、冷暗所に保管
ひっかけ問題の注意点:
- 引火点: ガソリンの引火点は非常に低いです。具体的な数値(-40℃以下)を覚える必要はありませんが、「引火しやすい」という性質を理解しておくことが重要です。
- 水溶性: ガソリンは水に溶けません(非水溶性)。消火方法に関する問題で、注水消火が有効であるかのような選択肢は誤りです。
- 蒸気比重: ガソリンの蒸気は空気より重いです。そのため、低い場所に滞留しやすく、火災のリスクを高めます。
- 貯蔵方法: 高温になる場所での保管は避けなければなりません。「高温で安定である」といった記述は誤りです。
具体例・数値データ
- 引火点: -40℃以下(非常に低い)
- 沸点: 30℃~220℃程度(成分によって異なる)
- 蒸気比重: 3~4(空気より重い)
- オクタン価: レギュラーガソリンで89以上、ハイオクガソリンで96以上(JIS規格)
具体例:
- ガソリンスタンドでの給油作業:静電気対策として、給油前に車体にアース接続することが推奨されています。
- ガソリン携行缶:金属製で、密閉できる構造である必要があります。また、運搬時には消防法で定められた基準を満たす必要があります。
- ガソリン火災:注水消火を行うと、ガソリンが水面に広がり、火災が拡大する危険性があります。泡消火器などを使用する必要があります。
まとめ
- ガソリンは危険物第4類 第1石油類に分類される。
- 揮発性が高く、引火しやすい性質を持つ。
- 消火方法は泡消火、粉末消火、二酸化炭素消火が有効。注水消火は禁忌。
- 貯蔵・取扱いの注意点は、火気厳禁、静電気対策、換気の徹底、冷暗所での保管。
- 蒸気比重は空気より重く、低い場所に滞留しやすい。
これらのポイントをしっかり理解し、過去問などを繰り返し解くことで、乙4試験でのガソリンに関する問題を確実に正解できるようになりましょう。
