比重のイメージ
基礎的な物理学・化学

比重ひじゅう

ある物質の密度と、基準となる物質(通常は水)の密度との比。温度によって変化するため、測定時の温度を明記する必要がある。
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比重とは

「比重」という言葉は、日常生活ではあまり聞き慣れないかもしれませんが、危険物取扱者乙種4類(乙4)の試験においては、非常に重要な基礎知識の一つです。

簡単に言うと、比重はある物質の「重さ」を、基準となる物質(通常は水)と比較して表した値です。 より正確に言うと、ある物質の密度と、基準となる物質の密度との比になります。

例えば、ガソリンの比重が0.7だとすると、ガソリンは同じ体積の水よりも0.7倍軽い、つまり7割の重さしかないということになります。

ここで重要なのは、比重は温度によって変化するということです。物質は温度によって膨張したり収縮したりするため、密度も変化します。そのため、比重を測定する際には、必ず温度を明記する必要があります。通常は15℃または20℃を基準とします。

なぜ比重が重要なのか?

危険物を取り扱う上で、比重を知っておくことは様々な場面で役立ちます。

  • 水に浮くか沈むか:比重が1より小さい物質は水に浮き、1より大きい物質は水に沈みます。これは、消火方法を考える上で非常に重要です。
  • 漏洩時の挙動予測:漏洩した危険物が、水面を広がるのか、水底に沈むのかを予測することができます。
  • 貯蔵方法の検討:比重によって、適切な貯蔵タンクの材質や構造を検討する必要があります。

このように、比重は危険物の性質を理解し、安全に取り扱う上で欠かせない情報なのです。

試験のポイント

乙4試験では、比重に関する問題が以下のような形で出題される可能性があります。

  • 定義の理解:比重の定義を正確に理解しているかを問う問題。
  • 数値計算:密度が与えられ、比重を計算させる問題。
  • 水との比較:比重から、水に浮くか沈むかを判断させる問題。
  • 引火性液体の比重に関する知識:特定の引火性液体の比重を問う問題。

ひっかけ問題の注意点

  • 単位:密度がg/cm³で与えられ、比重を求める問題では、水の密度もg/cm³で考える必要があります。水の密度は1g/cm³なので、比重は密度と数値的に同じになります。しかし、単位が異なる場合は換算が必要です。
  • 温度:問題文に温度が明記されている場合は、その温度における比重を考慮する必要があります。特に、複数の選択肢がある場合、温度が異なる比重の値が混ざっている可能性があるので注意が必要です。
  • 比重の大小関係:比重が1より大きいか小さいかで、水に浮くか沈むかを判断させる問題では、勘違いしないように注意しましょう。

重要なキーワード

  • 密度
  • 基準物質(通常は水)
  • 温度
  • 水への溶解性(比重と合わせて考える)
  • 水よりも重い/軽い

具体例・数値データ

物質比重 (例)特徴
ガソリン0.7水よりも軽く、水面に広がる。
灯油0.8水よりも軽く、水面に広がる。
ベンゼン0.9水よりも軽く、水面に広がる。揮発性が高い。
アセトン0.8水よりも軽く、水によく溶ける。
グリセリン1.26水よりも重く、水に溶ける。
二硫化炭素1.26水よりも重く、水に溶けにくい。非常に引火しやすい。
1.0基準となる物質。

注意点: 上記の比重はあくまで一例です。物質の種類や温度によって異なる場合があります。試験では、問題文に与えられた情報に基づいて判断するようにしましょう。

まとめ

  • 比重:ある物質の密度と、基準となる物質(通常は水)の密度との比。
  • 温度の影響:比重は温度によって変化するため、測定時の温度を明記する必要がある。
  • 水との関係:比重が1より小さい物質は水に浮き、1より大きい物質は水に沈む。
  • 試験対策:定義の理解、数値計算、水との比較に関する問題を重点的に対策する。
  • 引っかけ問題対策:単位、温度、比重の大小関係に注意する。

比重は、危険物の性質を理解するための重要な基礎知識です。しっかりと理解して、乙4試験合格を目指しましょう!

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