B-2-4

爆発・粉じん爆発・自然発火の基礎

監修: 危険物学習チーム

更新 2026-02-19 / 12

目次

  1. 爆発のメカニズムを理解できる
  2. 粉じん爆発の発生条件を説明できる
  3. 自然発火の原理と防止策を理解できる
  4. 爆発、粉じん爆発、自然発火の違いを説明できる

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B-2-4 爆発・粉じん爆発・自然発火の基礎

爆発とは

爆発とは、急激な体積膨張を伴う現象で、通常は熱、光、音などを放出します。可燃性の物質が急激に燃焼し、周囲の空気を急激に膨張させることで発生します。爆発は、密閉された空間で起こりやすく、開放された空間でも、燃焼速度が極めて速い場合には発生します。爆発の威力は、発生するガスの量と膨張速度によって決まります。

爆発のメカニズム

爆発のメカニズムは、基本的に燃焼の三要素(可燃物、酸素、点火源)が揃うことで始まります。可燃性物質が空気中で一定の濃度範囲(燃焼範囲)にあるとき、点火源によって着火されると燃焼が始まります。この燃焼が非常に速い速度で進行すると、急激な圧力上昇が発生し、爆発となります。

粉じん爆発

粉じん爆発は、可燃性の粉末が空気中に浮遊している状態で、点火源によって着火されることで発生する爆発です。穀物粉、石炭粉、金属粉など、微細な粉末状の物質は表面積が非常に大きく、燃焼速度が速いため、爆発しやすい性質を持っています。

粉じん爆発の発生条件

粉じん爆発が発生するためには、以下の条件が揃う必要があります。

  1. 可燃性の粉じんの存在: 爆発性の粉末が一定量以上存在すること。
  2. 粉じんの浮遊: 粉じんが空気中に一定濃度で浮遊していること。
  3. 酸素の存在: 空気中の酸素濃度が一定以上であること(通常は空気中の酸素で十分)。
  4. 点火源の存在: 静電気、火花、高温物体などが点火源となる。
  5. 密閉空間または半密閉空間: 爆発による圧力上昇が逃げにくい空間であること。

自然発火

自然発火とは、外部からの点火源なしに、物質自体が徐々に発熱し、最終的に発火点に達して燃焼する現象です。これは、物質が空気中の酸素と反応する際に発生する熱(酸化熱)が、放熱よりも大きい場合に起こります。

自然発火しやすい物質

  • 植物油: 不飽和脂肪酸を多く含む植物油(亜麻仁油など)は、空気中の酸素と反応しやすく、自然発火しやすい。
  • 石炭: 低品位炭(亜炭、褐炭など)は、水分を含みやすく、水分蒸発の際に熱を奪うよりも酸化熱の方が大きいため、自然発火しやすい。
  • 堆肥: 微生物の活動によって発熱し、自然発火することがある。

自然発火の防止

  • 換気を良くする: 酸化熱を放散させる。
  • 保管量を減らす: 蓄積される熱量を減らす。
  • 温度管理: 周囲温度を下げる。
  • 酸化防止剤の使用: 酸化反応を抑制する。

爆発、粉じん爆発、自然発火の違い

区分発生原因発生条件特徴
爆発可燃性物質の急激な燃焼燃焼の三要素+急激な燃焼速度衝撃波を伴う、密閉空間で起こりやすい
粉じん爆発可燃性粉じんの急激な燃焼可燃性粉じんの浮遊+燃焼の三要素+密閉または半密閉空間非常に激しい爆発となることがある、連鎖的に爆発が起こりやすい
自然発火物質自体の酸化反応による発熱物質の酸化熱が放熱よりも大きいこと外部からの点火源が不要、徐々に温度が上昇し発火に至る

このページの要点

  • 爆発は、可燃性物質の急激な燃焼による体積膨張である。
  • 粉じん爆発は、可燃性の粉じんが空気中に浮遊した状態で起こる爆発である。
  • 自然発火は、外部からの点火源なしに、物質自体が徐々に発熱して発火する現象である。
  • それぞれの現象には、特有の発生条件と防止対策がある。

試験のポイント

  • 爆発は急激な燃焼による体積膨張
  • 粉じん爆発は可燃性粉じんが空気中に浮遊した状態で発生
  • 自然発火は物質自体の酸化熱による発火
  • 各現象には特有の発生条件と防止対策がある
  • 燃焼の三要素は爆発の基本条件

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