B-1-2

密度・比重・濃度の基礎

監修: 危険物学習チーム

更新 2026-02-19 / 10

目次

  1. 密度、比重、濃度の定義を理解できる。
  2. 密度、比重、濃度の計算ができる。
  3. 密度、比重、濃度が危険物の性質にどのように影響するか説明できる。
  4. それぞれの単位を理解し、換算できる。

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密度とは?

密度とは、物質の単位体積あたりの質量のことです。簡単に言うと、「どれくらい詰まっているか」を表す指標です。

  • 定義: 密度 = 質量 / 体積
  • 単位: kg/m³ (キログラム毎立方メートル), g/cm³ (グラム毎立方センチメートル) など

例えば、水と油を比べると、水の方が密度が高い(重い)ため、油は水に浮きます。

比重とは?

比重とは、ある物質の密度と、基準となる物質(通常は4℃の純水)の密度との比です。無次元量であり、単位はありません。

  • 定義: 比重 = ある物質の密度 / 基準物質の密度(通常は4℃の純水。約1g/cm³)

水よりも重い物質は比重が1より大きく、水よりも軽い物質は比重が1より小さくなります。危険物においては、水に浮くか沈むかの判断材料として重要です。

濃度とは?

濃度とは、混合物中に含まれる特定の物質の割合を示すものです。様々な表し方があります。

質量パーセント濃度

溶液全体の質量に対する、溶質の質量の割合をパーセントで表したものです。

  • 定義: 質量パーセント濃度 (%) = (溶質の質量 / 溶液の質量) × 100

例えば、100gの水に10gの食塩が溶けている場合、質量パーセント濃度は10%です。

体積パーセント濃度

溶液全体の体積に対する、溶質の体積の割合をパーセントで表したものです。主に液体混合物で使用されます。

  • 定義: 体積パーセント濃度 (%) = (溶質の体積 / 溶液の体積) × 100

例えば、100mLのアルコール水溶液に20mLのアルコールが含まれている場合、体積パーセント濃度は20%です。

モル濃度

溶液1リットル中に含まれる溶質の物質量(モル数)を表したものです。

  • 定義: モル濃度 (mol/L) = 溶質の物質量 (mol) / 溶液の体積 (L)

化学反応などを扱う際に便利です。

密度・比重・濃度の関係性と危険物

これらの概念は、危険物の取り扱いにおいて非常に重要です。

  • 密度・比重: 危険物が水に浮くか沈むか、漏洩時の広がり方などを予測するのに役立ちます。比重が1より小さい液体危険物は、水面に広がりやすく、火災のリスクが高まります。
  • 濃度: 危険物の濃度によって、危険性が大きく変わることがあります。例えば、アルコールの濃度が高いほど引火しやすくなります。

危険物の性状を理解し、適切な取り扱いを行うためには、密度、比重、濃度の基礎知識が不可欠です。

例題

  1. 質量が500g、体積が250cm³の液体の密度を求めなさい。また、この液体の比重を求めなさい。(水の密度は1g/cm³とする)

    • 密度: 500g / 250cm³ = 2 g/cm³
    • 比重: 2 g/cm³ / 1 g/cm³ = 2
  2. 水80gに砂糖20gを溶かした砂糖水の質量パーセント濃度を求めなさい。

    • 質量パーセント濃度: (20g / (80g + 20g)) × 100 = 20%

密度の単位換算

1 g/cm³ = 1000 kg/m³ であることを覚えておきましょう。計算問題で単位が異なる場合、単位換算が必要になります。

このページの要点

  • 密度は、単位体積あたりの質量のこと。単位はkg/m³やg/cm³。
  • 比重は、ある物質の密度と基準物質(通常は水)の密度との比。単位はない。
  • 濃度には、質量パーセント濃度、体積パーセント濃度、モル濃度などがある。
  • 密度・比重・濃度は、危険物の取り扱いにおいて重要な指標となる。

試験のポイント

  • 密度は物質の『詰まり具合』を表す。
  • 比重は水に対する密度の比であり、水に浮くか沈むかの判断に役立つ。
  • 濃度は混合物中の特定物質の割合を示す。
  • 危険物の密度・比重は、漏洩時の挙動予測に重要。
  • 危険物の濃度は、危険性に大きく影響する。

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