B-5-2

濃度・希釈計算

監修: 危険物学習チーム

更新 2026-02-19 / 8

目次

  1. 濃度の定義を理解し、計算できる。
  2. 質量パーセント濃度、体積パーセント濃度、モル濃度の違いを理解できる。
  3. 希釈の原理を理解し、希釈後の濃度を計算できる。
  4. 混合後の濃度を計算できる。

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B-5-2 濃度・希釈計算

濃度とは?

濃度とは、溶液中に溶けている物質(溶質)がどれだけ含まれているかを表す指標です。身の回りの様々な場面で濃度という言葉が使われています。例えば、ジュースの甘さ、お風呂のお湯の温度、空気中の酸素の量など、様々なものが濃度として表現できます。

危険物取扱者試験でよく問われる濃度は、以下の3種類です。

  • 質量パーセント濃度 [%]
  • 体積パーセント濃度 [%]
  • モル濃度 [mol/L]

それぞれの定義と計算方法をしっかり理解しましょう。

質量パーセント濃度

質量パーセント濃度は、溶液の質量に対する溶質の質量の割合をパーセントで表したものです。

質量パーセント濃度 [%] = (溶質の質量 [g] / 溶液の質量 [g]) × 100

例題1: 水100gに塩化ナトリウム20gを溶かした水溶液の質量パーセント濃度を求めなさい。

解答:

溶液の質量 = 水の質量 + 塩化ナトリウムの質量 = 100g + 20g = 120g 質量パーセント濃度 = (20g / 120g) × 100 = 16.66... ≈ 16.7%

答え: 16.7%

体積パーセント濃度

体積パーセント濃度は、溶液の体積に対する溶質の体積の割合をパーセントで表したものです。主に、液体同士を混合した場合に用いられます。

体積パーセント濃度 [%] = (溶質の体積 [mL] / 溶液の体積 [mL]) × 100

例題2: エタノール30mLを水70mLに加えて混合した水溶液の体積パーセント濃度を求めなさい。ただし、混合による体積変化はないものとします。

解答:

溶液の体積 = エタノールの体積 + 水の体積 = 30mL + 70mL = 100mL 体積パーセント濃度 = (30mL / 100mL) × 100 = 30%

答え: 30%

モル濃度

モル濃度は、溶液1L中に溶けている溶質の物質量(モル数)を表したものです。

モル濃度 [mol/L] = 溶質の物質量 [mol] / 溶液の体積 [L]

例題3: 水500mLに水酸化ナトリウム4gを溶かした水溶液のモル濃度を求めなさい。ただし、水酸化ナトリウムの分子量は40とする。

解答:

水酸化ナトリウムの物質量 = 4g / 40g/mol = 0.1mol 溶液の体積 = 500mL = 0.5L モル濃度 = 0.1mol / 0.5L = 0.2mol/L

答え: 0.2 mol/L

希釈の計算

希釈とは、濃い溶液に溶媒(通常は水)を加えて濃度を下げる操作です。希釈の前後で溶質の物質量は変化しないという点が重要です。

希釈の計算では、以下の式を用います。

C1V1 = C2V2

ここで、

  • C1: 希釈前の濃度
  • V1: 希釈前の体積
  • C2: 希釈後の濃度
  • V2: 希釈後の体積

例題4: 10%の塩酸100mLを水で希釈して、2%の塩酸を作りたい。必要な水の体積を求めなさい。

解答:

C1 = 10%, V1 = 100mL, C2 = 2%, V2 = ?

10% × 100mL = 2% × V2 V2 = (10% × 100mL) / 2% = 500mL

必要な水の体積 = 希釈後の体積 - 希釈前の体積 = 500mL - 100mL = 400mL

答え: 400mL

混合の計算

濃度の異なる溶液を混合する場合、それぞれの溶液に含まれる溶質の量を足し合わせることで、混合後の濃度を計算できます。

例題5: 5%の食塩水200gと、10%の食塩水300gを混合した時の食塩水の濃度を求めなさい。

解答:

5%の食塩水に含まれる食塩の量 = 200g × 0.05 = 10g 10%の食塩水に含まれる食塩の量 = 300g × 0.10 = 30g

混合後の食塩水の質量 = 200g + 300g = 500g 混合後の食塩水に含まれる食塩の量 = 10g + 30g = 40g

混合後の食塩水の濃度 = (40g / 500g) × 100 = 8%

答え: 8%

まとめ

濃度計算は、危険物取扱者試験において頻出の問題です。各濃度の定義と計算方法を理解し、確実に得点できるように練習しましょう。特に、希釈の計算は、式の意味を理解しておくことが重要です。

試験のポイント

  • 濃度には、質量パーセント濃度、体積パーセント濃度、モル濃度がある。
  • 質量パーセント濃度は、(溶質の質量 / 溶液の質量) × 100 で計算する。
  • 体積パーセント濃度は、(溶質の体積 / 溶液の体積) × 100 で計算する。
  • モル濃度は、溶質の物質量 / 溶液の体積 で計算する。
  • 希釈の計算には、C1V1 = C2V2 の式を用いる。
  • 混合の計算では、各溶液に含まれる溶質の量を足し合わせて計算する。

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