B-5-1

指定数量の倍数計算

監修: 危険物学習チーム

更新 2026-02-19 / 8

目次

  1. 指定数量の定義を理解できる
  2. 指定数量の倍数を計算できる
  3. 複数の危険物が混在する場合の倍数計算ができる
  4. 具体的な問題を通して計算方法を習得できる

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指定数量とは?

危険物は、その危険性に応じて「指定数量」というものが定められています。指定数量は、消防法に基づいて、貯蔵や取り扱いに関する規制を判断するための基準となる量です。指定数量以上の危険物を貯蔵・取り扱う場合には、消防法に基づいた許可や届け出が必要になります。

指定数量は、危険物の種類や危険度によって異なり、少量危険物、指定数量未満、指定数量以上など、区分けされます。

指定数量の倍数計算

指定数量の倍数とは、貯蔵・取り扱う危険物の量が、指定数量の何倍に相当するかを表す数値です。

計算式:

倍数 = 危険物の量 ÷ 指定数量

例えば、ガソリンの指定数量は200リットルです。もし、ガソリンを600リットル貯蔵している場合、その倍数は以下のようになります。

倍数 = 600リットル ÷ 200リットル = 3倍

したがって、ガソリンを3倍の量貯蔵していることになります。

複数の危険物が混在する場合

複数の種類の危険物を貯蔵・取り扱う場合、それぞれの危険物の倍数を計算し、それらを合計したものが全体の倍数となります。

計算式:

全体の倍数 = (危険物Aの量 ÷ 危険物Aの指定数量) + (危険物Bの量 ÷ 危険物Bの指定数量) + ...

例題:

灯油(指定数量:2000リットル)を1000リットル、軽油(指定数量:1000リットル)を500リットル貯蔵している場合の全体の倍数を計算してみましょう。

全体の倍数 = (1000リットル ÷ 2000リットル) + (500リットル ÷ 1000リットル) = 0.5 + 0.5 = 1倍

この場合、全体の倍数は1倍となります。

計算問題に挑戦!

以下の問題を解いて、指定数量の倍数計算をマスターしましょう。

問題1: アセトン(指定数量:200リットル)を80リットル、メタノール(指定数量:400リットル)を100リットル貯蔵している場合の全体の倍数を計算してください。

解答:

(80リットル ÷ 200リットル) + (100リットル ÷ 400リットル) = 0.4 + 0.25 = 0.65倍

問題2: ガソリン(指定数量:200リットル)を50リットル、重油(指定数量:2000リットル)を400リットル貯蔵している場合の全体の倍数を計算してください。

解答:

(50リットル ÷ 200リットル) + (400リットル ÷ 2000リットル) = 0.25 + 0.2 = 0.45倍

問題3: 特殊引火物(指定数量:50リットル)を20リットル、第一石油類(指定数量:200リットル)を80リットル貯蔵している場合の全体の倍数を計算してください。

解答:

(20リットル ÷ 50リットル) + (80リットル ÷ 200リットル) = 0.4 + 0.4 = 0.8倍

指定数量を超える場合

指定数量以上の危険物を貯蔵・取り扱う場合は、消防署への届け出や、消防設備の設置義務などが発生します。また、貯蔵・取り扱い方法にも制限が設けられます。詳細については、所轄の消防署に確認するようにしましょう。

安全第一

危険物の取り扱いは、常に安全を最優先に行いましょう。指定数量の倍数計算は、安全な取り扱いをするための第一歩です。正確な計算を行い、法令を遵守して、事故のないように注意しましょう。

試験のポイント

  • 指定数量は危険物の種類と危険度によって異なる
  • 指定数量の倍数は、危険物の量を指定数量で割って計算する
  • 複数の危険物がある場合は、それぞれの倍数を合計する
  • 指定数量を超えると、消防法上の規制を受ける
  • 危険物の取り扱いは、常に安全を最優先に行う

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