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共通性状(引火性・蒸気・比重)

監修: 危険物学習チーム

更新 2026-02-19 / 10

目次

  1. 第4類危険物の共通する危険性を理解できる
  2. 引火性、蒸気、比重の用語の意味を説明できる
  3. 引火点、沸点、蒸気圧、比重の関連性を理解できる
  4. 火災予防におけるこれらの性質の重要性を認識できる

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第4類危険物の共通性状:引火性、蒸気、比重

第4類危険物、つまり引火性液体の共通する性質を理解することは、安全に取り扱う上で非常に重要です。ここでは、特に重要な「引火性」「蒸気」「比重」について、詳しく解説します。

引火性:火災の起こりやすさ

引火性とは、液体が火災を起こしやすい性質のことです。第4類危険物はすべて引火性を持っています。引火性の高さは、引火点という温度で表されます。

引火点とは?

引火点とは、液体の表面から発生する蒸気に点火源(火花や高温の物体)を近づけたとき、一瞬でも燃え上がる最低温度のことです。引火点が低いほど、わずかな温度でも引火しやすいため、より危険性が高いと言えます。

たとえば、ガソリンは引火点が非常に低いため、静電気などでも引火する可能性があります。一方、灯油はガソリンより引火点が高いため、ガソリンほど引火しやすいわけではありません。

  • 引火点が低い → 引火しやすい → 危険性が高い
  • 引火点が高い → 引火しにくい → 危険性が低い

蒸気:見えない危険

液体は、その種類と温度に応じて蒸発し、蒸気となって空気中に拡散します。この蒸気が空気と混ざり合って燃焼範囲(爆発範囲)に入ると、点火源によって爆発的に燃焼する可能性があります。

蒸気圧とは?

蒸気圧とは、液体が蒸発して気体になったとき、その気体が示す圧力のことです。蒸気圧が高いほど、液体は蒸発しやすく、空気中に蒸気が充満しやすい状態になります。つまり、蒸気圧が高いほど、引火・爆発の危険性が高まります。

蒸気密度とは?

蒸気密度とは、空気に対する蒸気の重さの比率です。蒸気密度が1より大きい場合、蒸気は空気より重いため、低い場所に滞留しやすくなります。そのため、換気が不十分な場所では、蒸気が溜まり、引火・爆発の危険性が高まります。

比重:水との重さの違い

比重とは、ある物質の密度を、基準となる物質(通常は水。4℃で1)の密度で割った値です。第4類危険物の多くは、比重が1よりも小さく、水よりも軽いです。そのため、第4類危険物が漏えいした場合、水に浮く性質があります。この性質は、消火方法や流出対策を考える上で重要になります。

比重が1より小さい液体を水に流すと、水面に広がって燃焼範囲が広がるため、水による冷却消火は効果的でない場合があります。逆に、比重が1より大きい液体(一部の特殊な第4類危険物)は水に沈むため、水没させて空気を遮断する消火方法が有効な場合があります。

沸点とは?

沸点とは液体が沸騰する温度のことです。沸点の低い液体ほど蒸発しやすく、蒸気圧が高くなる傾向があります。つまり、沸点の低い液体は引火しやすいと言えます。

まとめ

第4類危険物の引火性、蒸気、比重は、火災予防と消火活動において非常に重要な情報です。これらの性質を正しく理解し、安全な取り扱いを心がけましょう。

試験のポイント

  • 第4類危険物はすべて引火性を持つ
  • 引火点は、液体が引火する最低温度を表す
  • 蒸気圧が高いほど、液体は蒸発しやすい
  • 蒸気密度が1より大きい蒸気は、低い場所に滞留しやすい
  • 比重が1より小さい液体は水に浮き、1より大きい液体は水に沈む
  • 沸点が低いほど、液体は蒸発しやすい
  • これらの性質は、火災予防と消火活動において重要

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