B-4-1

酸化還元と反応性の評価

監修: 危険物学習チーム

更新 2026-02-19 / 10

目次

  1. 酸化と還元の定義を説明できる
  2. 酸化還元反応が危険物とどのように関係するか理解できる
  3. 反応性の高い危険物の特徴を識別できる
  4. 危険物の反応性を評価するための基本的な考え方を理解できる

PR

独学で詰まる前に、乙4講座で一気に整理

法令・物理化学・性質消火をWEBでまとめて学習。進捗管理つきで続けやすい。

乙4講座の内容を見る

B-4-1 酸化還元と反応性の評価

危険物を取り扱う上で、化学反応と、それによって生じる危険性を理解することは非常に重要です。特に、酸化還元反応は、燃焼や爆発といった危険な現象と深く関わっています。このページでは、酸化還元反応の基礎と、危険物の反応性を評価するための基本的な考え方を学びます。

酸化と還元とは?

酸化とは、物質が酸素と結合する反応、または物質が電子を失う反応と定義されます。一方、還元とは、物質が酸素を失う反応、または物質が電子を得る反応と定義されます。酸化と還元は常に同時に起こり、これを酸化還元反応と呼びます。

例を挙げると、鉄が錆びる(酸化鉄になる)のは酸化反応の典型例です。鉄は酸素と結合し、酸化鉄へと変化します。

鉄(Fe) + 酸素(O2) → 酸化鉄(Fe2O3)

危険物と酸化還元反応

多くの危険物は、酸化還元反応によって燃焼します。例えば、ガソリンや灯油といった第4類危険物は、空気中の酸素と激しく反応(酸化)することで、熱と光を放出します。これが燃焼です。

危険物の種類によって、酸化されやすさ(反応性)は異なります。反応性が高い物質ほど、燃焼しやすく、取り扱いにはより注意が必要です。

反応性の評価

危険物の反応性を評価するには、以下の点を考慮します。

  • 酸化されやすさ: 物質がどれだけ容易に酸化されるか。酸化されやすい物質ほど反応性が高い。
  • 還元剤の存在: 周囲に強い還元剤が存在する場合、危険物が酸化される可能性が高まる。
  • 温度: 一般的に、温度が高いほど反応速度は速くなる。したがって、高温環境下では危険物の反応性が高まる。
  • 触媒の存在: 触媒は、反応を促進する物質です。触媒が存在すると、通常では起こりにくい反応が起こる可能性もある。

具体例:自然発火しやすい物質

一部の物質は、空気中の酸素とゆっくり反応することで熱を発生し、その熱が蓄積されることで、最終的に発火点に達し、自然発火することがあります。このような物質は、特に反応性が高いと言えます。例として、黄リンや油soaked rags(油を染み込ませた布)などが挙げられます。

反応性の指標:引火点と発火点

引火点とは、可燃性の液体が、火源を近づけた際に引火する最低温度のことです。発火点とは、可燃性の物質が、火源なしで自然に発火する最低温度のことです。引火点と発火点が低いほど、その物質は燃えやすく、反応性が高いと言えます。これらの値は、危険物の安全な取り扱いにおいて非常に重要な指標となります。

反応性の制御

危険物の反応性を制御するためには、以下の対策が有効です。

  • 適切な保管: 温度管理、換気の徹底など、保管環境を適切に保つ。
  • 混合の禁止: 反応性の高い物質同士を混合しない。
  • 不活性化: 必要に応じて、反応性を抑制する物質を添加する。

危険物の取り扱いにおいては、常に反応性を意識し、適切な対策を講じることが重要です。

試験のポイント

  • 酸化とは物質が酸素と結合する反応、または電子を失う反応である
  • 還元とは物質が酸素を失う反応、または電子を得る反応である
  • 酸化還元反応は燃焼や爆発といった危険な現象と深く関わる
  • 危険物の反応性は、酸化されやすさ、還元剤の存在、温度、触媒の存在などによって左右される
  • 引火点と発火点は、危険物の反応性を示す重要な指標である
  • 危険物の反応性を制御するためには、適切な保管、混合の禁止、不活性化などの対策が有効である

関連重要単語